毛根矯正とは?美容室でできる頭皮ケアとの違いを解説

「毛根矯正」という言葉を検索して、このページにたどり着いた方が多いと思います。

鏡を見て、分け目が広く見える。朝のブローで髪が思うように立ち上がらない。40代後半から50代にかけて、多くの方がそう感じ始めます。そんなとき「毛根から矯正できる方法があるのでは」と考えるのは、とても自然なことです。

結論からお伝えします。毛根そのものを「矯正」する施術は、美容室にはありません。ただし、髪の見え方が変わって感じられる要因は毛根の外側にもいくつもあり、そこは美容室でも自宅でも手を入れられます。この記事では、その線引きをはっきりさせたうえで、今日からできることをお伝えします。

「毛根矯正」とは何を指す言葉なのか

まず、言葉の整理から。

「毛根矯正」は、実は美容業界で正式に定義されたメニュー名ではありません。検索されている方の多くは、次のいずれかをイメージしています。

■ 検索した人が期待していること

  1. 毛根の状態を作り変えたい |(医療領域。美容室の範囲外 )
  2. ぺたんとした根元を立ち上げたい (カット・パーマ・スタイリングの領域 )
  3. 頭皮の状態を整えたい (ヘッドスパ・頭皮ケアの領域 )
  4. くせ毛をまっすぐにしたい (縮毛矯正(毛根ではなく毛髪への施術) )

「矯正」という言葉から縮毛矯正を連想する方もいますが、縮毛矯正が働きかけるのはすでに生えている髪の毛(毛髪)であって、頭皮の中にある毛根ではありません。毛根は皮膚の中の組織なので、そこに直接手を加えることは美容室の仕事ではなく、医療の領域になります。

ここは大事なところなので、はっきり書いておきます。美容室で「毛根を矯正して生やします」という説明を受けたら、それは正しくありません。美容室ができるのは、頭皮環境を整えることと、見た目の印象を変えることまでです。

そのうえで、ではなぜ髪はぺたんとしてくるのか。ここからが本題です。

年齢とともに髪の印象が変わる、4つの経路

「ボリュームがなくなった」と感じるとき、原因はひとつではありません。よく混同されるので、分けて考えると自分に当てはまるものが見えてきます。

図: 髪のボリューム感が変わる4つの経路(毛髪の細さ/髪のうねり/頭皮の状態/スタイルとの相性)と、それぞれ美容室・自宅のどちらで手を入れられるか

1|髪一本一本が細くなる

年齢とともに、髪の直径は少しずつ変化していきます。同じ本数でも一本が細ければ、束にしたときの太さが変わり、全体の印象が変わります。これは体質と年齢による変化なので、外側から太くすることはできません。

2|髪にうねりが出る

50代以降、まっすぐだった髪にうねりが出てくる方は多くいます。うねった髪は隣同士がぴったり並ばないので、まとまりにくく、広がって見えたりぺたんと見えたりします。「昔と同じ髪型なのに決まらない」の正体は、これであることが少なくありません。

3|頭皮がかたく、乾燥している

皮脂の量やうるおいのバランスは年齢とともに変わります。頭皮がつっぱる、かゆい、フケが出る──こうした状態が続くと、日々のシャンプーやスタイリングも快適ではなくなります。ここが、自宅ケアとサロンケアで最も手を入れやすい部分です。

4|髪型が今の髪と合っていない

意外に大きいのがこれです。10年前と同じレングス・同じ分け目のままだと、変化した髪質と噛み合わなくなります。分け目を1センチずらすだけで印象が変わることは、日々の現場でよくあります。

「毛根矯正」で解決したいと思っていたお悩みの多くは、実は2・3・4に当てはまります。つまり、毛根に手を加えなくてもできることは、思ったより残っているということです。

自宅でできる頭皮ケア:今日から変えられること

サロンに来ていただかなくても、毎日のケアで整えられる部分があります。順番に書きます。

シャンプー前の「予洗い」を1分

いきなりシャンプーをつける前に、お湯だけで1分ほど流します。これだけで汚れの大部分は落ちるので、シャンプーの量を減らせて、洗いすぎによる乾燥を防げます。地味ですが、効果を実感しやすい習慣です。

お湯の温度は38度前後

熱いお湯は気持ちがいいのですが、必要な皮脂まで流してしまいます。「ややぬるい」と感じるくらいが、頭皮にはちょうどよい温度です。

洗うのは「髪」ではなく「頭皮」

シャンプーは指の腹で頭皮を洗うもの、と考えてください。爪を立てるのは避けます。髪は、頭皮を洗った泡が流れる過程で自然に洗われます。

週2〜3回、寝る前に3分の頭皮マッサージ

図: 頭皮マッサージの手順(1.両手の指の腹を側頭部に置く 2.円を描くように後ろへ動かす 3.後頭部を下から上へ 4.頭頂部を軽く押す)と、週2〜3回・1回3分という頻度の目安

やり方はシンプルです。

  1. 両手の指の腹を耳の上あたりに置く
  2. 頭皮を動かすイメージで、ゆっくり円を描く(髪をこするのではなく、皮膚ごと動かす)
  3. 後頭部を、下から上に向かってほぐす
  4. 最後に頭頂部を、指の腹で軽く押す

力は要りません。「気持ちいい」と感じる強さで十分です。毎日でなくてよいので、週に2〜3回、続けられるペースで。ここでほぐしているのは、あくまで頭皮のこわばりです。

乾かし方を変える

洗いっぱなしで自然乾燥にすると、頭皮が湿ったまま長時間過ごすことになり、においやかゆみの原因になります。ドライヤーは根元から。髪を持ち上げて、根元に風を入れるように乾かすと、それだけで立ち上がりの印象が変わります。

分け目を定期的に変える

同じ分け目を何年も続けると、その部分だけ地肌が見えやすくなります。左右を入れ替える、ジグザグにとる。それだけで見え方が変わります。お金のかからない工夫として、いちばんおすすめです。

美容室でできること:頭皮環境を整えるアプローチ

自宅ケアで届きにくいのが、頭皮のこわばりと乾燥です。Borderless Salon(表参道・麻布十番)では、毛根改善メニューとして頭皮エステをご用意しています。

内容は次のとおりです。

 

| プログラム | 医師監修のヘッドスパプログラム |

| 光 | 赤色LED照射 |

| 使用成分 | ヒト幹細胞培養液(保湿成分) |

| 処方 | オーガニック処方。妊娠中の方もご利用いただけます |

やっていることは、頭皮をほぐし、うるおいを与えて、すこやかな状態に保つことです。心地よいヘッドスパでリラックスしていただきながら、頭皮環境を整えていきます。

「毛根を矯正する」「髪を生やす」ものではありません。そこは正直にお伝えしています。目指しているのは、頭皮をすこやかに保ち、ふんわりとした印象の髪を育む土台をつくることです。

※効果には個人差があります。仕上がりの印象は施術内容・髪質により異なります。

カラーの放置時間内に、20分から受けられます。これがいちばんお伝えしたい点かもしれません。「頭皮ケアのためだけに時間を取るのは難しい」という方でも、いつものカラーのついでに受けていただけます。料金はメニューページをご覧ください。

医療機関に相談したほうがよい場合

はっきり書いておきます。次のような場合は、美容室ではなく医療機関にご相談ください。

  • 短期間で急に髪が抜けるようになった
  • 頭皮に痛み・強いかゆみ・湿疹・出血などがある
  • 円形に髪が抜けている部分がある
  • ご自身で「明らかにおかしい」と感じる変化がある

美容室は医療機関ではないので、こうした状態の診断も治療もできません。皮膚科をはじめとする医療機関に相談されるのがいちばん確実です。そのうえで、日々の頭皮ケアを美容室で、という組み合わせが現実的だと考えています。

まとめ:毛根は矯正できないが、できることはある

もう一度整理します。

  • 「毛根矯正」というメニューは存在せず、毛根そのものに手を加えるのは医療の領域
  • 髪の印象が変わる原因は、毛髪の細さ・うねり・頭皮の状態・髪型との相性の4つに分けられる
  • このうち頭皮の状態と髪型は、自宅と美容室で手を入れられる
  • 自宅では、予洗い・ぬるめのお湯・頭皮を洗う・週2〜3回のマッサージ・根元から乾かす・分け目を変える
  • 美容室では、医師監修のヘッドスパプログラム・赤色LED・ヒト幹細胞培養液(保湿成分)で頭皮環境を整える
  • 急な変化や頭皮のトラブルは、医療機関へ

「クリニックに行くほどではないけれど、気になり始めた」──その段階の方にこそ、いつもの美容室でできる頭皮ケアという選択肢があります。

ご相談・ご予約

ご自身の髪や頭皮の状態について、まずは気軽に聞いてみたいという方は、LINEからどうぞ。写真を送っていただければ、状態を拝見したうえでお答えします。

Borderless Salon(表参道・麻布十番)でお待ちしています。

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